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共同型建築家の建築設計プロセスの記述・分析-建築の設計組織体制と設計プロセスの関係-
修士2年の福井です!修士研究の途中経過を投稿いたします! 01)研究の背景 建築設計における案の形成プロセスは他者や利用者は伺うことができず、設計者と施主の間の暗黙知とされている。しかし現在ではプロセスの規則を一般化する「超線形プロセス論/藤村龍至」やo+hのようにHP上でWSの様子や打ち合わせ過程を公開するような試みが現れている。 他方、設計者側の組織が複雑化し始めている。60年代以降の建築分野は巨匠の時代が続き、00年代以降にはユニット型設計事務所が現れ始めた。これは現代社会が個人の作家性だけでなく集合知の時代に少しずつ変化していることに関係しているのではないか。 設計組織がユニット化することで組織と設計プロセスの関係に変化が起きていると考えられないだろうか。例えば、設計者のフラットな関係を維持するためには意思決定や方向性に意識的にならなければい...
隣地住宅との共同的外部空間形成の設計手法に関する研究-外部空間の形式と構成要素に着目して-
修士2年の林です。修士研究の途中経過を投稿いたします。 1.研究の背景・問題意識 戦後の戦災復興都市計画の末に、住居が郊外周辺部にスプロールし緑地は失われ過密な木造住宅が広がった。都市の問題に対し住宅からのアプローチとして59年にジャーナリズムに登場したコートハウスは、都市に対して閉鎖的である問題を有しながらも「群構成や社会的なまじわりのシステムを持って都市へ拡大してゆくことができる」有用な手法とされていた。65年から75年にかけては外界に対して閉鎖的で隔離された世界を構築する作品がみられる。東の「塔の家」、林の「起爆空間の家」らの観念的な住居概念を崩すような姿勢が内部空間に見られる作品や、環境問題、都市環境の悪化が問題視される背景がある中での宮脇の「ブルーボックスハウス」(1971)、原の「栗津邸」「原邸」、毛綱の「反住器」、篠原の「未完の家」らの作品が代表するよ...
SNS及び写真投稿サイトにみる都市のイメージに関する研究
修士2年の川上です。修士研究の途中経過を報告致します。 1.研究背景 近年SNS及び写真投稿サイトは人々の日常の一部となり、観光情報の発信手段にも使われるなど、日々大量の都市の写真が投稿されており、都市のイメージ形成に強く影響していると考えられる。 写真というメディアによる都市のイメージ形成に関する議論は飯沢耕太郎や田中純などにより多く行われており、写真には都市の本質が現れていると考えられる。しかし同時に、SNSが発達し写真のために着飾る現代の都市というのは、写真のみで記述することはできないのではないか。 本研究では、SNS及び写真投稿サイトの写真が都市の何を表象しているのか考察し、実の都市とのズレを分析することで、写真に隠された都市構造を解明すると同時に実の都市を再解釈することを試みる。現在、SNS及び写真投稿サイトに投稿された写真について写真論の観点から議論さ...
アーキファニチャを用いた新たな団地再生手法の研究
修士2年の建入です。修士研究の途中経過を投稿いたします。 1.研究の背景・問題意識 近年の住宅は、在宅ワークやSOHO型住宅、多拠点居住など、ライフスタイルの変化に合わせて、住空間も多様に変化しています。 その中で団地は、大量供給のために標準化された設計により、同型のプランの集積によって構成されており、多様性があるとは言えず、高度経済成長の負の遺産として空き家が増加しています。 一方で、広い隣棟間隔や周辺施設の豊かさなどから団地を再評価しようという流れがあり多くあるストックを解消しようと、独立行政法人都市再生機構(以下UR)は様々な取り組みを行なっています。 団地の周囲に菜園を計画するものや、高齢者のためにEVを設置するなどバリアフリー化するなど様々な事例がありますが、ここでは室内空間の改修に着目します。 ■室内空間の改修につい...
現代建築レビュー3月号
B4の池田です。2021年6月29日に実施しました新建築2021年3月号の現代建築レビューを投稿します。 田中(司会):3月号で気になった建築を教えてください。 赤城:リバーホールディングス本社 環境の取り込み方を自分の設計に活かせそうだと感じた。 池田:東京大学総合図書館改修工事 トップライトを付加するという小さな操作で、内部空間が魅力的になっている。 柚木:杉並区立中央図書館全面改修 改修後はWi-Fiが外にも届くなど、オープンにする操作が新しくて良い。 吉村:垂井町役場 大きな吹き抜けだが、天井よりも低い木を配置することでスケール感を抑えている。 柳井:旧富岡製糸場西置繭所保存整備事業 照明計画が多様。保存継承と活用というリノベーションの新しい答えを実現している。 増永:IYO夢みらい館 伊予市文化交流センター 街の中核となるべき建...
現代建築レビュー2月号
B4の早川です。2021年6月15日に実施しました新建築2021年3月号の現代建築レビューを投稿します。 川上(司会):二月号で気になった建築を教えてください。 早川:Hotel Siroは本来中廊下型形式もホテルのプランを外廊下形式にしており、都市に対して個室が開かれたホテルは珍しく興味深かった。また、このプランに至るには敷地面積、形状の要請が関係していると感じた。 柚木:次世代の集合住宅は持続可能な運用方法として老人ホームやシェアハウスへ転用しやすい平面計画が考えられており、今後は再生や転用を考えた平面構成が大事だと感じた。 藤井:リノア北赤羽は日常生活の延長線上、趣味や勉強ができる空間がコモンスペースとなっていて、自分の家の中でもシェアしやすく、地域の人とも関われる空間が魅力的でした。 柳井:大阪ガス実験住宅では内部で土間を持ち込み海外のようになってお...
現代建築レビュー1月号
B4の志藤です。2021年5月18日に実施しました、新建築1月号の現代建築レビューを投稿致します。 寺島(司会):一月号で気になった建築を教えてください。 藤井:私はHisaya-odori Parkが気になりました。実際に近くに住んでいたこともあり、最初は誰も利用していなかったが、できてから人が集まるようになったのを感じました。空間の作り方によって、同じ公園なのに利用者が変わって面白いなと感じました。 池田:私は名古屋テレビ塔が気になりました。3ページ目の一本柱がむき出しなことで塔の中で宿泊していることを認識でき、付加価値の大きさを感じました。東京タワーと比べて、滞在の仕方が変わっているのが画期的だと思いました。 赤城:全体的に建物の内部と外部のつながりを強く感じました。なかなか行けない中でも想像しやすかったです。私はみずほ丸の内タワーがお気に入りです。...